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オクルスカイ

募集人材:ワイン用ぶどう栽培等農業従事者

村山 智一さん/代表取締役
ワイン醸造用のブドウ栽培を中心に、農産物加工品の開発、ブドウ畑を活用した観光プログラムの企画、農業人材の育成に力を入れている。
(2016年10月インタビュー)

建設業の傍ら、祖父の畑でブドウづくりをスタート

前職は建設業です。建設会社を設立したのは26歳。法人格だけ残った会社を資本金で買い取りました。父も20代で起業した経験があるので「早いうちにチャレンジしたらいい」と、後押しがありました。
平成13年頃、近くにワイン工場(能登ワイン)ができるということで、ワイン醸造用ブドウの試験栽培圃場地のひとつに、たまたま祖父の畑が対象になったんです。ご縁をいただいたので、あまり深く考えずにブドウづくりをはじめました。その頃は建設業としても、中山間地区の耕作放棄地解消の事業でブドウ畑の拡張整備、ワイン工場の付帯工事に携わることになりました。

建設業か農業か、どちらかを選ぶとき

平成18年に能登ワインの醸造所が完成しました。ある飲み会の席で「能登ワインが美味しくなったな」と言われた時、原料のブドウ栽培に携わる一人として、責任ある仕事だと深く感じました。これは片手間でやるのではなく、建設業か農業かどちらかに絞らないといけないな、と。公共事業を請け負う建設業は安定して働けるかもしれない。それでも、農業には夢があって、隣で飲んでいる人に喜んでもらえるものをつくりだせる。どちらを選択するべきか、相当悩みました。

能登半島地震が転機に

平成19年に能登半島地震が起こり、実家が全壊しました。震災直後はそこまで感傷的にならなかったのですが、時間が経つにつれて「子どもたちの未来に残せる仕事がしたい」と思うようになったんです。
震災で発生したゴミを仕分けるストックヤードを任され、他の建設会社の方と一緒に仕事をしました。話をすると、みなさん建設業への不安を感じていました。こういった地震が起こってしまうと、どれだけ頑丈に道や建物をつくっても自然の力には及ばない。その大きさを痛感しました。そう思うと、農業はやりがいがあるかもしれない。この震災が決定打でした。「農業をしよう」と。

ブドウ栽培から、オリジナル加工品や観光への展開

おかげ様で、栽培したブドウは県内のワイナリーに売れるようになり、栽培技術者として認めてもらえるよう日々努力しています。
ワインの出来はブドウで8~9割決まると言われています。ワインの評価が上がれば僕らの評価にもつながりますので、農家のモチベーションになっています。 一方、ワインが注目されても、農家にフォーカスされることはなかなかありません。そこで、僕らも声をあげようという想いで、自社ブランドの加工品「HITOTSU」を開発しました。クッキー、ピクルス、ぶどう果汁など、他の生産者と連携してつくっています。
また、収穫時期以外のブドウ畑を活かして、観光ツアーの試みもはじまりました。白ワイン用ブドウのシャルドネ畑の中で、シャルドネをワインテイスティング。ランチボックスを広げて、ゆっくり過ごしていただけたらいいなと思っています。

ワイン発祥のグルジアのようなワイン文化を、能登で

これまでに、ブドウ栽培を学びに国内外の産地を回りました。昨年はワイン発祥の歴史がある東ヨーロッパのグルジア(ジョージア)へ行ってきました。グルジアではそれぞれの家庭でワインをつくっているんです。子どもの頃からブドウ栽培やワインづくりに親しみ、その家庭の味がある。「グルジアのようなワイン文化を、能登で根付かせたい」という思いがあります。個性的な小さなワイナリーが集積しているような、そんな地域をつくることが夢です。
そのためには、しっかりとブドウを栽培できる農家を増やすこと。能登ワインさんにいいブドウを買ってもらうこと。他のワイナリーにも能登のブドウをきちんと評価してもらえるように流通させていくことですね。

病害の苦い経験から、強いブドウづくりへ

グルジアのブドウ畑に行った時、葉にカビが生えるベト病を発症していました。オーガニックで栽培すると、これくらいリスクがあるのかと思っていたんですが。帰国したら、うちの畑でもベド病を発症。微妙な変化を見過ごしてしまったんですね。治療薬がなく、シャルドネは前年の半分以下になるほどの大打撃でした。
この苦い経験から、グルジアにある原種に近いブドウ種を仕入れて、「能登で強いブドウを育てていく」という発想が生まれ、プロジェクトを進めています。能登は世界農業遺産にも選ばれていますので、環境と生産性のバランスをとりながら、畑で出来る努力は目いっぱいしたいと思っています。

農業人材を育てることで、地域に貢献したい

「農業をしたい」と思っている人たちを積極的に受け入れていこうと思ったのは、自分が恵まれた環境でやらせてもらったからです。今もいろんな方に応援していただいていますので、人材を育てることは地域への恩返しだと感じています。
現在は正社員5名のうち2人が就農希望者です。できることは人それぞれ違うので、例えば経営面で不安があれば自立に向けたサポートもしています。ここから巣立った後も、近くにいるならばサポートします。能登のワイン文化を、一緒に盛り上げていってほしいですね。

事業データ

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