新連載!「穴水に移住する方法」
- お知らせ
- 投稿者:kankouiju | 2018年4月27日
いつも住まんかいね。穴水を見ていただき有難うございます。
本日より新連載!「穴水に移住する方法」をスタートします!
穴水町の概要や魅力はもちろん、穴水での暮らしや食がリアルに伝わる内容にしていきますのでよろしくお願いします!
文/松岡勤吾
1 面白情報
①意外と知らない穴水の気候
能登半島の地形は、左手人差し指の形に似ています。穴水町はその第二関節辺りでしょうか。
北西方面は山間部が続き南東方面には海があります。
そのため、日の出と日没の時刻は、金沢市よりも10分近く早いのが特徴です。
冬の季節風と暑い夏の西日山が遮ります。冬の弱いお日様も早くからお出ましなので、朝の気温上昇が早く結果として日較差・年較差が県内で最も小さ町となっています。七尾北湾の波は静かで、年間を通して30㎝以上の波はありません。お日様も黄色からオレンジへと色彩が変わり、晴れた日の日の出はいつも注目しています。
雨の日は、太平洋側と比べれば格段に多いです。年間降水量としては、さほどでもないのに、雨の日数は多いです。地元の格言で、「弁当を忘れても傘は忘れるな」といのも肯ける話です。
②意外と知らない能登のお祭り
能登のお祭りは、先ず「キリコ」を筆頭で、次には「あえのこと」というものがあります。
「キリコ」は、無形民俗文化財に指定され、高さ数メートルから十数メートルのものがあり、疫病退さんを願って、能登の各地域(小規模な集落毎)行われ、地域により独特のものがお祭りの主役を演じます。
地域により出演するキリコの数も異なり、神社を中心に地域の人の繋がりにより維持されてきましたが、最近では、青年層の減少により担ぎ手が減り、金沢から大学生が応援に来てくれて盛り上げています。理想は地元の人だけで実施するのものですが、少子化の影響もこんなところにも及んでおります。
写真 穴水町沖波大漁まつり キリコを海中に担ぎ込んで禊を行い、大漁と海の安全を祈願したのが祭りの由来。
「あえのこと」とは、響の祭りの意味で新嘗の祭礼です。これも、国の重要無形民俗文化財に指定されユネスコの世界無形遺産に登録された由緒正しいお祭りです。見えない田の神様に「収穫の感謝」と来年の五穀豊穣を期待して、お風呂から膳の準備まで、まるで大切な遠来の客人をもてなすかのような次第です。これが、能登の人の「おもてなし」文化の根底にあるような気がします。
③穴水人気質
雪国の人は、一般的に忍耐強いという特質がありますが、穴水の方は、とてものんびりしています。穴水時間というものがあって、現代日本人の多くが分刻みで生活しているのに比べ、どうも時間単位のように思われます。多少の遅刻は気にしない。先のことは余り考えず楽観的にものごと捉えています。話しかければ気さくに応じて下さる方が多く、一般的な閉鎖的な漁村と比べ、よそ者として不便を感じることはなく、簡単に人の輪の中に入れます。お店の人に尋ねれば、美味しい調理の仕方や、野菜やお花の植え時や管理方法など、色々教えて頂いています。