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春の来迎寺
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- 投稿者:後藤洋子 | 2021年3月19日
今日は穴水町大町にある来迎寺というお寺を訪ねました
勅定山とは、天皇から勅願で定められた という意味だそうです。
来迎寺の來迎とは、戦国時代に戦下で荒れてしまった宇留地地区のお寺の阿弥陀様を
このお寺に迎え入れたことで、阿弥陀様の役割である死者を来迎する、にちなんで
来迎寺という名前になったそうです。
それ以前は青龍寺というなまえだったそうです。
来迎寺という名前になってからは400~500年続いており、
それ以前に青龍寺という名前では700~800年続いているということなので
合わせると約1200年の歴史があるという事になります。
1200年もの間、災害や火災にも遭わず現在も立派に穴水の町を守り続けています。
明日3月20日はお彼岸のお中日で春分の日です。
来迎寺では涅槃会の「だんごまき」が行われます。
だんごは仏舎利(仏様の骨)に見立てられ
食べたら無病息災、身に付けたらお守りになるそうです。
通常ならだんごをまいて皆さんに拾って持って帰ってもらう行事だそうですが
今年はコロナウィルスの影響で封筒に入れてお配りするということです。
今、その準備の真っただ中で可愛いおだんごがいっぱい!
涅槃会とはお釈迦様がお亡くなりになった命日(2月15日)の法要のことで
穴水では2月は雪も深く寒さも厳しいため、暖かくなった3月の春分の日に行うそうです。
お釈迦様が亡くなったときに、横たわるお釈迦様の周りに悲しんで集まってきた動物たちの形に作られたおだんごもあります。
丸いおだんごはお釈迦様の骨をあらわしています。
今年はコロナウィルスがまあるく収まりますように。と願いを込めながら作ったそうです。
ぜひ来迎寺の涅槃会に足を運んでみてください。
また来迎寺で供養し大切に飾られてきた円山応挙の幽霊の掛け軸もぜひご覧になってください。