能里ちゃんをもう一度
ニッポニアニッポン
体長は約75cm、翼長約40cm、翼を広げると約140cm。
体重は1.6kg~2kgの大きな美しい鳥。
全身白色ですが、翼や尾はトキ色と呼ばれる美しいピンク色をしています。
ニッポニアニッポンとは朱鷺の学術名です。
美しい羽は伊勢神宮の神事に使われるなど大切な鳥でした。
明治以降、食用や羽を目当てに乱獲され、今では日本の野生の朱鷺は姿を消してしまいました。
野生の朱鷺が日本で最後に捕獲されたのは1970年、穴水町の乙ヶ崎でした。
その朱鷺は「能里ちゃん」と呼ばれ、
当時を知る人々の心に強く印象に残っています。
野生の朱鷺が姿を消して以降、国は環境省や関係省庁、地方公共団体、有識者、関係民間団体、地域住民等の関係者と連携・協力してトキ保護増殖事業の取組を進めています。
全国に先駆けて新潟県では生息環境の保全・再生及び社会環境の整備を進めたことから、2008(平成 20)年に佐渡島でトキの放鳥を開始しました。
そして現在、佐渡島には480羽の朱鷺の生存が確認されています。
環境省は新潟・佐渡島以外での放鳥候補地の公募を予定しており、石川県は本州で最後の生息地だったこともあり有力な候補地の一つになっています。
能登の大空に再び朱鷺が羽ばたく姿を取り戻そうと
「能里ちゃんをもう一度」をテーマに
能登トキファンクラブを立ち上げた方がいます。
左)能登トキファンクラブ会長 宮下源一郎さん
右)能登トキファンクラブ副会長 𠮷村扶佐司さん
能登トキファンクラブの活動や情報は、能登トキファンクラブHPに詳しく記載されています。
ファンクラブの会員を広く全国から募集中で、会員の方には今後トキ生息のための環境整備のボランティア等に参加していただくそうです。
また朱鷺を知らない世代の人達にも、
朱鷺を知ってもらうためのシンポジウムを開催したりと
楽しみな活動をたくさん予定されています。
今後も、能登トキファンクラブ!注目していきたいです。