石川県で東京に一番近い町、穴水町。羽田空港から60分!能登空港(のと里山空港)から穴水町までわずか10分!

滝川 若葉(たきかわ わかば)さん

輪島市出身。大阪の製菓専門学校を卒業後、神戸、富山の洋菓子店でパティシエとして活躍。その間、フランス留学を経験。結婚を機に能登へUターンし、自宅兼店舗の「滝川商店」を手伝いながら子育てを楽しむ日々。ゆくゆくは店の一角にケーキ屋さんを開きたい。
(2017年3月インタビュー、2018年6月最新記事追加)

ケーキに心惹かれて、製菓専門学校へ

高校まで輪島市で過ごしました。卒業後の進路を考えたとき、まずは「料理の道がいいかな」と思ったんですが、そこからいろいろな選択肢を並べた時に、インスピレーションで「お菓子がいい!」って思ったんです。お菓子の中でも、ケーキに憧れがありました。食べたかっただけかもしれませんが(笑)。大阪の製菓専門学校に通い、和菓子や洋菓子、パン等、お菓子全般について学びました。卒業後は神戸の洋菓子店に勤めました。

阪神淡路大震災を経験

神戸で働いていた頃、阪神淡路大震災に遭いました。私は元気だったんですけど、家や店が被災したため、避難場所で難を逃れました。避難先でも洋菓子店で働かせてもらうのですが、不思議なことに、店が繁盛していたんですよ。避難している人が多くいたので、みなさんお見舞いにお菓子を買われました。疲れているときは、甘いものに救われますよね。

お菓子漬けの日常から、憧れのフランス留学へ

7年間神戸で働いた後、すごく憧れていたフランスのパリへ行きました。最初の3か月は語学留学でホームステイをさせてもらいました。そこで満足して帰ろうかと思ったんですけど、私と同じようにフランスまで勉強しにきていた日本人の料理人やパティシエ、ソムリエの方と出会いました。その方たちといろんな話をしていると、「もっと滞在したい」と強く思うようになり、結局2年くらいいましたね。その間に、現地の洋菓子店やレストランにも勤めることもできましたし、とても勉強になりました。

就職してからは1日中、厨房でお菓子と向き合い続けていたので、フランスで経験したお菓子やそれ以外のいろんな刺激が新鮮で、楽しかった。また、外国に暮らして初めて日本の良さにも気づき、視野が広がりました。

自分を見つめなおす時間

フランスから日本へ戻ってきて、富山の洋菓子店を紹介していただき、そこで9年ほど勤めました。お菓子をつくり続ける日々の中でふと結婚について考えたときに、「今のままだといけない!」って思ったんです。朝早くから夜遅くまで働いて、帰ってきてごはんをつくって食べて寝る生活。これじゃあ家庭なんて持てないですよね。やめるタイミングだと思いました。

仕事を辞めてからは、もう一度自分を見つめなおす時間でしたね。「本当に自分がやりたいことは何だろう?」と、すごく考えました。そして、これから結婚をして、もしお菓子がつくれるなら自分のペースでやっていきたい。それならやっぱり「能登に帰りたい」と思ったんです。それから友人の紹介で今の主人とご縁があり、穴水町に暮らすことになりました。

嫁ぎ先は、昔ながらのお豆腐をつくる「滝川商店」

嫁ぎ先は「滝川商店」。ガス火ではなく、母が薪をくべ、昔ながらのやり方でお豆腐をつくっています。出来上がったお豆腐は大豆本来の味がしっかりと出ていて、とてもおいしい。

昔はお店の向いに町役場があったので、目の前の通りがメイン通りとして栄えていたそうですが、町役場が移転したことや、町の高齢化と過疎化が進むにつれて、通りもだんだん静かになっていきました。それにスーパーが出来てからは、買い物が一ヵ所で済ませられて楽だから、みんなそっちに行ってしまうんですよね。それでも、うちのお豆腐が好きな方はよく買いに来られます。近くの小料理屋さんも使ってくださいますよ。

やっぱり、お菓子づくりは楽しい

嫁いだ後、穴水町で職を探したんですが、どれもピンとくる仕事ではなくて。ぼんやりと、またお菓子をつくりたいなと思っていました。

一度クリスマスの時に、私がつくったお菓子を店に飾ったんです。すると、売りものではなかったんですが、「これ、いくらなの?」と言ってくださる方がいて。需要はあるのかなと思いました。それから、知り合いにバースデーケーキや焼き菓子を頼まれるようになりました。以前、穴水町のゆるキャラ「のとりあーなちゃん」のクッキーをつくってほしいと要望があって、アイシングクッキーをおつくりしたことがあります。バレンタインのイベントで、くまモンに渡したそうですよ。

私のつくったお菓子で誰かが喜んでくれると、「お菓子づくりは楽しいな」と再認識するんです。今は知り合いに細々とお菓子をつくっていますが、そのうちお店の一角でケーキ屋さんをやれたらいいなと思っています。

子育てを楽しみながら、お菓子づくりも続けていきたい

都会のせかせかした生活から離れたかったので、のんびりした穴水町での暮らしは、私に合っているんだと思います。高齢でようやく授かった娘は、もうすぐ3歳になります。やっぱり子どもからパワーをもらえますね。どんなに忙しくても、私が元気じゃなきゃいけないんだって思えます。

今は子どもと過ごす時間を大事にして、それから自分のスタイルでお菓子づくりを続けていくことが理想です。自分の好きなことを、自分らしくやっていくことが一番いいのかなと思います。

滝川商店
〒927-0026 石川県鳳珠郡穴水町大町ニの7

近況報告

穴水町のまちなかの入口近くの「滝川商店」は祖父母が長く営業されていたお店でしたが、最近体力の衰えと設備の老朽化から廃業されることになり、次は若葉さんが新しく、お菓子屋さんを開くための、お店の改装工事をしています。

そこで、どんなお店にされるのか、そのコンセプトをお聞きしました。

お菓子屋さんのコンセプト

1.店頭では、クッキーなどの焼き菓子に限定します。インタビューをした際にアイシングクッキーを頂き、新幹線を模したもので、目でも楽しめました。元々味には定評があるのですが、子育てにも目鼻がつき本格的に洋菓子に取り組むそうです。今まで、穴水町には無かったデザインなので可愛く・美味しいもので、これで穴水の新名物ができるかなと期待が膨らみます。

2.ケーキ類は、大量生産ではない手作り感が溢れオンリーワンの人向けのものが用意されます。そのため、予約による注文生産とのことなので、お店の情報に注視していてください。チョットした自分へのご褒美ケーキや、お子様の誕生日や古稀を家族総出でお祝いする時に一族の記念撮影の真ん中にご夫妻のお顔がチョコレートに描かれたもの、季節の果実が豪華にトッピングされたケーキなど、ご希望に沿ったケーキを作って頂けます。ぜひ、インスタグラムに載せたり、記念写真にしたりと、家族の真ん中にあるケーキを作られるとのことです。

お店の名前も変わりそうなので、開店近くになれば、最新情報をお届けいたします。

(2018年6月追加)

 

 

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