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宇留地地区 虫送り祭り

2017年6月24日(土)に宇留地地区で虫送り祭りが開催されました。

そもそも「虫送り祭り(別名:ウンカ祭り)」とはなにか。

ウンカとはカメムシ目ウンカ科の昆虫の総称で、イナムシとも呼ばれる稲の大害虫のこと。
虫送り祭りとは稲につく害虫を追い払う行事です。
夜、流し旗と御幣(神祭用具)を持つ人を先頭に松明が続き、太鼓に合わせて声をかけながら畦道を歩き、稲につく害虫を追い払う。
現在ではあまり見られなくなった農村の文化なのです。
◎参考・引用
レファレンス協同データベース
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000139058

当日は宇留地神社に集合。

境内では大人の方たちが松明の用意をしておられました。

子どもたちは総勢約20名。地区の子ども達と、ふるさと教育の一環として穴水小学校と向洋小学校から公募した子どもたちです。
時間になると拝殿に人が集まり、神主さんと区長さんから今日のお祭りの説明をうけます。
松明の持ち方や火の取り扱い、松明をもって歩く時の掛け声などなど。
掛け声は「ウンカ、ウンカ、デテイケー ドロムシャ、マイマイセー」

説明の後、地域のお母さん方がつくってくれたお弁当をいただきます。

おにぎりは去年宇留地地区でとれたお米。お漬物もお手製。
みんなで一緒にいただきます。

境内でわいわいしながらご飯を食べるたりお話をしたり。
最近は日も長いので、暗くなるまで待ちます。
その間に子供たちはかくれんぼや鬼ごっこ。カエルとりをして遊んでいました。
時代は変わっても、遊びは引き継がれているんですね。

日が落ちはじめ、虫送り祭りスタート!

松明に火をともし、子どもたちが再度注意事項を受けて、いよいよお祭りスタートです!

ちなみにですが、宇留地地区では2つルートがあり、1つは子ども用。もう一つは大人用だそうです。
大人ルートは道が険しいそうなので、今回は子どもルートについていきました。
太鼓の音と、先頭の流し旗を持つ方に続いて子どもたちが畦道を歩きます。
松明は、光に虫を寄せて、近づいてきた虫を退治するために用いるようです。

最後に作物の出来を占います。

終着点では松明を全て集め、流し旗を燃やします。
燃え方によって、作物の出来を占うそうです。

今年は、ボワッっと一気に燃えました!一気に燃えると豊作です!
竹が燃える時のボンッ!という音と、流し旗が燃える時のバチバチバチ!という音はすごく迫力がありました。
そして間近で見た炎も大迫力。
身近でこんなに大きな炎を体感することなんてないので、熱気や炎の動きに感動しました。

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