穴水町で暮らしてみませんか?

二木 彩香(ふたぎ あやか)さん

ふく拵え「たてや」店主
2013年に金沢から穴水町へIターン。穴水町中居湾のふちで日常着の和服を仕立てる仕事を行っている。

きっかけは農業インターンシップ

高校を卒業後、服飾学校へ。服飾学校を卒業後はしばらく金沢で服飾関係の仕事をお手伝いしていましたが、自身がアトピーを持っていたこともあり、次第に安全・自然な食について興味を持ち始めました。ちょうど、公益財団法人いしかわ農業人材機構(現公益財団法人いしかわ農業総合支援機構)で募集されていた「農業インターンシップ研修生」へ応募、穴水町にある能登ワインさんにお世話になり、6ヶ月間、農業について学びました。

自然な食だけではなく、自然な服も

農業に携わる中で、周りで働く方々の服が気になりはじめました。有機農法や自然農法、安全でおいしい食を作る方々の様々な技術や努力に感銘を受けながら、一方でそういった方々が着ていらっしゃる服というのは、いわゆる既製品の作業着で使い捨てになっています。世界農業遺産にも認定された能登の農業風景が、私には何かしっくりこなかったのですね。農業に携わる方々の服を拵えたい、次第にそういった思いが強くなってきました。

服作りにはいろいろな技法がありますが、手縫いのやさしさ、一枚の反物から拵え、ほどけば何度でも仕立て直せる和服の技法は、自然や文化を大切にしてきた能登の風土にもっとも合っています。和服を着てこられた世代の方々にはもちろん、若い方にも、もう一度、手縫いの良さを感じ、着て頂きたいという思いから、「ふく拵え たてや」をオープンしました。

食だけではなく服も自給自足

「ふく拵え たてや」では、日常着として着て頂ける和服の手縫い仕立てを行っています。それ以外にも手縫い製品の販売や縫い物教室の開催、能登をフィールドにした昔の衣生活の研究、技術の習得と伝承を行っています。

また、農地を活用し100%オーガニックコットンの栽培から、生地作り、服に仕立てるまで、食だけではなく服も自給自足していく、そういった取組にもここ能登で挑戦していきたい。まだ鉢植えでの実験段階ですが、オーガニックコットンの栽培を始めています。生育条件などを見極めながら、段階的に大きくしていければと思っています。

偶然紹介された中居に魅せられて

中居地区に住み、お店を開くことになったのは、金沢大学が行っている「里山里海マイスター育成プログラム」に参加したことがきっかけです。能登への移住を本格的に考え、住宅を探していたところ、同じ受講生の方から人づてで大家さんをご紹介頂きました。

牡蠣の養殖も行われるおだやかな海と豊かな緑を誇る森、自然と優しい笑顔を見せる地区の方々に一目で惚れました。静かで自然に溢れた環境の中で服の仕立てができることに幸せを感じています。

ふく拵え「たてや」
〒927-0015 石川県鳳珠郡穴水町中居ワの16
TEL:090-2839-0719
営業時間:9:00〜17:00
(土日を中心に不定期で開けています。お越しの際は直前でもお電話ください。)

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